更新日:2020年1月17日
東京大学果樹園跡地は、大正15年から平成20年まで、東京大学の教育研究の場として、また町民の憩いの場として、広く町民に親しまれてきました。
果樹園の閉園にあたって、平成25年に町が土地の取得に踏み切り、平成26年度から30年度の間は、土地の一部を暫定利用として、少年野球チームなどに貸し出してきました。
平成30年度は、町民の方々とともに、実際に現地での活動にも取り組みながら、暫定利用期間後の果樹園跡地の活用方法について検討を行いました。
「公共施設再配置・町有地有効活用実施計画」を踏まえ、以下のコンセプトに基づいて活用方法を検討しました。
「子どもとともに大人も楽しみ学べる場」
平成30年度までのワークショップや検討会を経て、平成31年4月からは「東京大学果樹園跡地活用協議会」が町と協力、連携しながら管理運営の主体を担っています。
3つの活動に取り組み、平成31年度以降の事業計画を作成しました。また、平成31年度以降の管理運営体制を構築しました。
1.継続的におこなう活動
小さなことから少しずつ輪を広げていくように、年間を通じて、翌年度以降の活用に向けた各種の活動に取り組みました。
2.管理運営組織の検討
平成31年度以降も継続して活用に取り組むため、管理運営組織のあり方を検討しました。
3.イベントの開催
検討した活用方法に基づき、場所の認知度を向上させるためのイベントを開催しました。
これまでの検討会参加者から会員を募り、「東京大学果樹園跡地活用協議会」を設立しました。
3月16日(土曜日)の設立総会では、協議会規約や役員(会長・副会長・監事)、事業計画が承認され(一部保留あり)、東大果樹園跡地の新しい取り組みがスタートしました。
4月からは、協議会が東大果樹園跡地の管理運営を担い、町民が主体となった活動を展開していきます。
協議会や東大果樹園跡地の利用方法は、以下のページ(外部リンク)をご覧ください。
今年度の実証実験の1つとして、11月10日(土曜日)に「二宮市」を開催しました。
開催報告は以下のページをご覧ください。
二宮市 in 東京大学果樹園跡地(平成30年11月10日開催)
今年度の実証実験の1つとして、3月2日(土曜日)から3月3日(日曜日)にかけてキャンプイベントを行いました。
実施報告は以下のページをご覧ください。
「二宮市」の開催にあわせて、実証実験として手作りのドッグランを整備しました。
ドッグランの詳細は、以下のページをご覧ください。
平成31年3月16日(土曜日)13時00分から15時00分まで
町民センター 2Aクラブ室
(1)ふりかえりと報告
(2)事業計画書(案)の報告
(3)今後の東大跡地について
実証実験として実施したキャンプイベントのふりかえりを行いました。
また、これまでの検討会でいただいたご意見を踏まえ、管理運営組織で検討した事業計画(案)についての報告を行いました。
草刈りや組織体制などの課題については、協議会後、引き続き検討を行っていくことになりました。
平成31年1月27日(日曜日)10時00分から12時30分まで
町民センター 2Aクラブ室
(1)ふりかえりと報告
(2)事業計画書(案)の提案
(3)今後のスケジュール
前回までの検討内容を踏まえ、事業計画(案)の内容についての提案を行いました。
また、実証実験として「キャンプイベント」の実施を提案しました。
次回の検討会までに管理運営組織で組織体制や利用ルールなどの検討を行い、それにもとづいて協議会の会員募集を行うことになりました。
平成30年12月9日(日曜日)10時00分から12時00分まで
町民センター 2Aクラブ室
(1)ふりかえりと報告
(2)平成31年度以降の管理運営体制について
(3)今後のスケジュール
実証実験として実施した「二宮市」のふりかえりを行いました。
また、平成31年度以降に果樹園跡地を管理運営していくための組織体制イメージ案を提示するとともに、管理運営組織(Farmer)への参加希望者から参加を考えた理由などを伺いました。
次回の検討会では、本検討会でのご意見をもとに、事業計画の内容を提示する予定です。
東京大学果樹園跡地活用 組織体制(案) (PDF:419.9KB)
平成30年8月26日(日曜日)14時30分から16時30分まで
生涯学習センターラディアン ミーティングルーム2
(1)前回のふりかえり
(2)前提条件の確認
(3)事業計画(案)
(4)管理を引き継ぐために町への要望
(5)今後の活動スケジュール(案)
第1回検討会までの意見を踏まえ、今年度に実施する活動内容を整理しました。
今年度は主に、実証実験として以下の活動に取り組んでいきます。
1.支障物撤去(C地区)
2.ドッグラン整備
3.自然体験活動
4.建物ガイドツアー
5.マルシェ・クラフト市
平成30年6月30日(土曜日)9時30分から12時00分
生涯学習センターラディアン ミーティングルーム2
(1)昨年度ワークショップ内容のふりかえりと今年度の目標・活動内容の共有
(2)敷地現況の確認
(3)グループディスカッション
【テーマ1】今年度の実証実験で何がやりたいか
【テーマ2】実証実験をするために具体的に必要なことと課題~誰がどのように進めて行くか~
「公共施設再配置・町有地有効活用実施計画」を策定し、果樹園跡地についても、短期(平成30年度から平成39年度まで)における取り組みを位置づけました。
また、実施計画の策定にあたって町民ワークショップを開催し、「果樹園跡地をどんな場所にしたいか」について、参加者の方々からご意見をいただきました。
下の図は、町民ワークショップで出来上がった活用案です。
平成29年度町民ワークショップ案(「二宮町公共施設再配置・町有地有効活用実施計画」より)
果樹園跡地がどんな場所なのか、少しだけ写真で紹介します。緑が多く魅力的な場所です。安全管理上、立入禁止となっているエリアもありますが、グラウンド南側の門から入ることができます。
鉄筋コンクリート造の立派な門があり、門柱には果樹園当時のプレートが付けられています。現在、通常時は閉じられています。
門柱のプレートです。果樹園当時のまま、「二宮果樹園」と記されています。
学生宿舎として使われていた建物で、中には食堂スペースなどがあります。趣のある建物ですが、老朽化が進んでいることから、現在は立入禁止としています。
平成30年度まで、少年野球チームのグラウンドとして土地の一部を貸し出していました。もともと樹木が生い茂った場所でしたが、借主の方が整備をされたことで、現在もスポーツなどができる広場として活用されています。
奥の小高い場所に管理舎として使用されていた建物があります。観音開きのルーパーが付いていて、建築当時としてはモダンな建物だったようです。こちらも老朽化が進んでおり、立入禁止となっています。
果樹園跡地の奥には池があります。底にコンクリートが打たれていますが、部分的に割れているようです。管理上危険があるため、現在は立入禁止としているエリア内に位置しています。
果樹園跡地は小田原厚木道路で南北に分かれています。小田原厚木道路の南側に位置する部分から小田原厚木道路を見上げた写真です。(こちらも管理上危険があるため、立入禁止としているエリア内に位置します。)
細い道を挟んだ南側には、住宅地に隣接した土地があり、現在は一部を駐車場として利用しています。場所によっては周囲の道路よりも低く、水路などが設置されています。
果樹園当時から残る柿の木が植わっています。また、反対側には同じく梨の木が植わっています。手を入れていないにもかかわらず、時期になると現在でも果実が実ります。