更新日:2021年9月1日
二宮町では、近年の気候変動等の影響により水災害が頻発していることを受けて、台風や前線など襲来の予測が可能な事象について、被害の発生前から、行政や住民などの各主体が迅速で的確な対応をとるために、タイムライン行動計画を策定しました。
アメリカのハリケーン対策から生まれたプログラムで、襲来が予測できるハリケーンや台風などの事象に対して、被害の発生前から、実施すべき対策をあらかじめ時系列で体系化したものです。
台風や前線に伴う二宮町タイムライン(防災行動計画) (PDF:197.6KB)
住民一人ひとりが、家族構成や地域の危険な状況などに応じて、避難情報などが発表された場合の行動を整理しておくものです。
各自に必要な行動をあらかじめ決めておくことで、いざというときに、落ち着いて自分の身を守る行動ができます。
マイタイムラインの作成例とひな形 (PDF:759.9KB)
1 自分の住んでいる地域は、災害でどのような危険があるかをハザードマップで確認する。
(注釈:地域によって、土砂災害、洪水、津波など、発生のおそれがある災害は異なります。)
2 避難のタイミングを決める。
3 避難場所を決める。
注釈:親戚のお宅などに早めに避難する方法も有効です。
4 どの道路を通って避難するかを決める。
5 道路が既に浸水しているなど、避難場所までの避難が危険な場合にどうするかを決める。
(垂直避難:土砂災害の場合、山と反対側の2階以上に避難する。)
ハザードマップは以下のリンクからご覧いただけます。
http://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/soshiki/seisakusomu/bosaianzen/kikikanri/k05/1441761800173.html
令和元年10月12日に日本に上陸した令和元年東日本台風(令和元年台風19号)は、東日本を中心に甚大な被害をもたらしました。幸いにして二宮町では他市町村と比較して、大きな人的被害や物的被害はありませんでした。
しかしながら、今後ますます激甚化が見込まれる気象災害によって、二宮町で大きな被害が発生する可能性は大いに残されています。
このような情勢の中、私たちが今できることは、過去の災害において、被災地ではどのようなことが起きるのかを知り、それを私たちが追体験・共有化をしていくことです。(このような取組は「災害エスノグラフィー」と呼ばれています)
下の写真は令和元年東日本台風の被災地の状況を、二宮町職員が撮影したものです。これらの写真を見ながら、もしも、自分や大切なひとが同じ被害を受けてしまったらどうなるのか。そのときに何をするのか。ということを考えてみるのも、近い将来起こり得る「災害への備え」として大切なことではないでしょうか。
是非、写真を見ながらマイタイムラインを作ってみてください。