更新日:2022年5月25日
太平洋戦争終結直前の昭和20年8月5日、ここJR二宮駅(当時国鉄)周辺には艦載機P51の機銃掃射を受け、幾人かの尊い生命がその犠牲となりました。
この時、目の前で父を失った12歳の少女が、その悲しみを乗り越え、けなげに生き抜く姿を描いた戦争体験記「ガラスのうさぎ」(高木敏子さん著)は国民の心に深い感動を呼び起こし、戦争の悲惨さを強く印象づけました。
この像は、私たち二宮町民が平和の尊さを後世に伝えるために、また少女を優しく励ました人たちの友情をたたえるために、多くの方々のご協力をいただき建てたものです。
少女が胸に抱えているのは、父の形見となったガラスのうさぎです。
「ガラスのうさぎ」像記念碑文より
二度と戦争があってはならないと、永遠の平和を願う人々の浄財によって昭和56年(1981年)、二宮駅南口に、この像は建てられました。
「ガラスのうさぎ」像建立の精神を世界の多くの方々に伝えるため、二宮高等学校にご協力していただき、碑文を英訳しました。戦争は絶対にしないという心を世界に向けて発信していきます。
The image "The Glass Rabbit"Memorial Inscription
「ガラスのうさぎ」像は、町の平和と友情のシンボルであり、平和への関心を高め、二度と戦争を繰り返してはならないという願いが込められています。この思いを後世に伝えることを願い、平和と友情のつどいを毎年8月5日に開催しています。
【令和3年度開催の様子】
(注釈)令和3年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、式典や合唱、映画放映などは実施せずに、「ガラスのうさぎ像」に係る動画放映や小学生による感想文などの展示を行いました。
・「ガラスのうさぎ像」に係る動画放映(展示ギャラリー)
・アニメーション映画「ガラスのうさぎ」を鑑賞した町内小学生による感想文などの展示(モール)
(注釈)つどい当日に会場で放映された動画です。
平和への願いを込めて、毎年8月1日から8月15日まで「ガラスのうさぎ」像に千羽鶴を飾っています。
(注釈)千羽鶴は、毎年7月頃に持ち込みの受付をしています。