バーチャル郷土館

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貝化石

更新日:2015年11月3日

 二宮町は化石がたくさん出るところとして、昔から大変有名なところです。中里に、貝が窪という小字名が残っていて、かつてはこの周辺の崖に、白い貝化石がたくさん見られました。これは一つの例で、ここに限らず、あちらこちらで貝の化石が見られました。1930年ころから、このことが学問の世界でも知られるようになり、東大の先生をはじめ、多くの学者が研究に訪れ、一躍有名になりました。
 化石の産出がピークを迎えたのはなんといっても、百合が丘、富士見が丘の宅地造成を始めとする各種の大規模土木工事でした。新幹線のトンネル工事や、小田原-厚木道路建設のときにも無尽蔵といってもよいほどたくさんの貝化石が出ました。
 これらの化石産地は工事終了とともに地表から姿を消してしまいました。その上、昔からあった化石産地までもが、宅地整備などで見られなくなり、わずかに、旧家の裏庭や、個人の宅地内などに残っている程度になってしまいました。もっとも、打越集落の、打越川右岸や中村川の河床などにはわずかに露出しているのが見られるかも知れません。
 中里、一色などで土木工事が行われるときには、注意すると、貴重な化石が手に入るかもしれません。

 二宮町にある地層はどこからでも化石が出るというのではありません。化石を含んでいる地層はおおざっぱにいって、二宮町の北半分に分布しています。もっと具体的に言うと、吾妻山の北山麓以北、川匂JR陸橋近くにある密厳院以北、元町原田後背の秋葉神社以北。それだけではなく、鷹取山、湘南平、高麗山を除く大磯町一帯(大磯町虫窪は昔からの化石産地で、小田原-厚木道路大磯インターチェンジ開設工事の際には、ここからたくさんの貝化石が出ました)、ゴルフ場のある北方の丘陵地地帯(この一帯は、表面を赤土=関東ローム層に厚く覆われているため、直接の観察は困難)、それに中村川から、大磯丘陵西縁までの一帯です。この地層のことを地質学では二宮層と呼んでいます。
 二宮層は、富士見が丘一帯は砂の層、中村川以西一帯は礫の層からできていますが、そのほかの地域、特に二宮町中里、一色は暗青灰色をした泥層からできています。この中にたくさんの貝化石が含まれているのですが、このような地層は化石の保存に適していたのかも知れません。
 二宮層は今から50~100万年前にできた地層です。このころ二宮町北部から秦野盆地にかけては、深さ約100メートルの海で、この海の底にたまった地層が二宮層というわけです。二宮層の化石はほとんどが今の相模湾にすんでいるものと同じ種ですが、もう少し南の海にすんでいる種も少し混じっているので、二宮層の海は今の相模湾と同じか少しばかり暖かかったと推定されます。

 二宮層から採集される化石は約350種、ここに入力した貝化石は県立二宮高校が建設された時、近くから掘り出されたもののごく一部です。

 

貝化石の一覧
ユキノカサガイ エゾサンショウガイ キヌガサガイ
エゾタマガイ ツメタガイ ナガスズカケボラ
チリメンナルトボラ ツノオリイレガイ ムシロガイ
ナサバイ マユツクリガイ セコボラ
アライトマキナガニシ ホンヒタチオビガイ トカシオリイレボラ
オビヒメシャジクガイ スグウネトクサガイ フカミキララガイ
サトウガイ タマキガイ ベニグリガイ
ベンケイガイ ミタマキガイ トウカイシラスナガイ
イタヤガイ カズウネイタヤガイ アヅマニシキガイ
トウキョウホタテガイ ヒヨクガイ キンチャクガイ
ナミマガシワガイ マガキ コウボネガイ
ツキガイモドキ シマキンギョガイ イシカゲガイ
マツヤマワスレガイ ハナガイ ビノスガイモドキ
ホクロガイ ミルクイガイ ゴイサギガイ
クチベニデガイ スナメガイ ツノガイ

貝化石の説明一覧

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