夏の野草
- [更新日:2022年10月28日]
- ID:51
ミヤコグサ(マメ科)
道端や草の土手などに生える多年草です。茎が這って広がります。小葉は長さ0.6から1.3センチ、幅3から8ミリの倒卵形です。葉腋から花茎の先に鮮やかな黄色の花を普通2個つけます。
- 別名:エボシグサ
- 撮影:2006年6月2日
ヤセウツボ(ハマウツボ科)
ヨーロッパ、北アメリカ原産の寄生植物です。シロツメクサやキク科の植物に寄生していると言われています。一色の炭焼き小屋の近くで毎年観察できます。全体に腺毛があるのが特徴です。花は長さ1.2から15センチ、蕚片の先が長くとがっています。
- 撮影:2006年6月2日
クララ(マメ科)
日当たりの良い草原などに生えている多年草で、高さは80から150センチほどになります。葉は奇数羽状複葉で小葉は小さく、茎の先や枝先に25センチほどの総状花序をだして淡黄色の蝶形花を多数つけます。根を噛むと目がくらむほど苦いのでクララという名前がつきました。
- 撮影:2009年6月3日
メキシコマンネングサ(ベンケイソウ科)
メキシコ原産と言われていますがよくわかっていません。日当たりの良い道端などでよく見かける多年草です。全体に無毛で葉は線形で柄はなく3から5の輪生です。草丈は30センチ前後で上部が枝分かれをして直径8ミリほどの黄色の花で傘状に広がっています。
- 撮影:2006年6月3日
キヌガサギク(キク科)
北アメリカ原産の園芸植物の逸出で百合が丘の土手一面に咲きます。越年または多年草で草丈は70センチぐらい、粗毛が多くざらつく感触です。葉は下部では柄があり上部は柄がありません。頭花は長い柄があり直径約10センチで舌状花は10から20個あります。
- 別名:アラゲハンゴンソウ
- 撮影:2006年6月14日
フシゲチガヤ(イネ科)
二宮にはフシゲチガヤとケナシチガヤが生えています。フシゲチガヤは稈に毛が生えているもので乾燥ぎみの土手などで見られます。ケナシチガヤよりも1ケ月ほど早く穂を出します。ケナシチガヤはやや湿地を好み二宮では多くありません。チガヤの穂を出す前の花を茅花(ツバナ)と言い、子供のころ噛んだらほのかに甘い味がしました。
- 撮影:2006年6月14日
ホタルブクロ(キキョウ科)
日当たりの良い林縁や耕作地の土手などで見られる草丈40から80センチの多年草です。蛍が飛ぶころに咲き始めホタルを捕まえて花に入れて遊んだと言われています。根生葉は卵心形をして花期には枯れてしまいます。茎には粗い開出毛があります。長さ4から5センチの淡紫色で鐘形の花を茎の上部につけます。萼片の湾入部に反り返る付属体があります。
- 撮影:2006年6月14日
マルバマンネングサ(ベンケイソウ科)
栽培品の逸出とされていますが、町内でもあちこちで見かけるようになりました。葉は肉厚、対生で丸く基部では柄のように細くなっています。花は黄色で葯は赤色をしており、6月から7月にかけて見られます。
- 撮影:2006年6月14日
ムラサキカタバミ(カタバミ科)
南アメリカ原産の多年草です。観賞用に輸入されたものが野生化したと言われています。麟茎でふえ繁殖力が旺盛です。葉の裏面に毛があります。花は淡紫色で中心が白っぽく淡いみどり色をしています。葯は白色で花粉が出来ないので実になりません。
- 撮影:2006年6月14日
ナヨクサフジ(マメ科)
全体にまばらに毛が生えている越年草です。肥料として栽培されていたのが道端などに野生化しています。葉は無毛で10対ほどの小葉で先は巻きひげになり他にからまっています。花は紫色で10から30個、片側にかたよってつく総状花序です。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
- 撮影:2006年6月16日
ハルジオン(キク科)
北アメリカ原産で草丈50から60センチの多年草です。園芸植物として大正時代に渡来したと言われています。全体に軟毛があり茎は中空になっています。根生葉は花時にも残り茎葉の基部は耳状で茎を抱いています。頭花は白色から淡い紅色で直径2.5センチほどあり多数の糸状の舌状花です。蕾はうなだれています。
- 撮影:2006年6月16日
ヤブカンゾウ(ユリ科)
湿った道端や田んぼの土手などに生えている多年草です。広線形の葉の間から100センチほどの花茎を出します。直径約8センチの黄赤色の雄しべが花弁状に変化して八重咲きの花のように見えます。春先の若芽は山菜として美味しく食べられます。
- 撮影:2009年7月1日
アキカラマツ(キンポウゲ科)
野山に生えている多年草で、茎は70から150センチとなり、上部が枝分かれします。葉は2から4回3出複葉、小葉は楕円形です。茎の先に円錐花序を出し、淡黄白色の小さな花を沢山つけます。花びら状の萼は3から4個あり、長さ約4ミリで早落します。
- 撮影:2009年7月18日
ヤマユリ(ユリ科)
雑木林に生えている多年草で、日本特産のユリです。高さは1.5メートルほど、花は大輪で直径20センチほどになります。強い芳香があり、白い花弁の内側に赤い点があります。根は鱗茎で10センチになり黄白色です。神奈川県の花に制定されています。
- 撮影:2008年7月27日
ワルナスビ(ナス科)
北アメリカ原産の帰化植物で多年生草本です。地中の根茎から増え、高さ80センチほどの茎で群生します。若い茎や葉など全体に毛が密生し、茎・葉の脈上、花序などに鋭い棘があります。夏ごろ節と節の間に花序をだし、直径3センチほどの白から薄紫色の星形に5裂したナスに良く似た花をつけます。果実は球形で黄熟します。
- 撮影:2009年7月29日
オニドコロ(ヤマノイモ科)
樹林下に生えるつる性の多年草で、雌雄異株です。葉はヤマノイモと同じハート型ですが、ヤマノイモの葉が対生であるのに対し、オニドコロは互生なので見分けることができます。根茎は食べられますが苦味があります。葉腋から長い花序をだして淡黄緑色の花を多数つけ、雄花序は上向きに、雌花序は下にたれて咲きます。
- 撮影:2009年7月28日
カヤツリグサ(カヤツリグサ科)
田の畦や道端など、どこにでも生えている1年草す。茎は三角形で節がなく直立し30から40センチになります。茎の両側から二つに裂くと四角形になり、それが蚊帳を張るように見えることからカヤツリグサの名前が付けらました。
- 別名:マスクサ
- 撮影:2009年7月28日
ツユクサ(ツユクサ科)
道端などに生える1年草です。茎は無毛で節が太く、葉は卵状披針形で互生です。2枚の苞葉につつまれて青色の花が咲きます。早朝に開花して午後には花弁がとけるようにしぼむ様子が朝露のようにはかないことから、この名がつけられたと言われます。
- 別名:ボウシバナ
- 撮影:2009年7月28日
ハキダメギク(キク科)
畑や道端で見かけることができる、熱帯アメリカ原産の一年生草本です。大正時代に帰化したと言われています。全体に軟毛があり、よく枝分かれして高さ50センチほどになります。葉は対生し卵形であらい鋸歯があり多毛で、花は6から11月に咲きます。
- 撮影:2009年7月28日
ヒルガオ(ヒルガオ科)
野原や道端などによく見られるつる性の多年草です。つるは左巻きで近くのものにからまります。葉腋にロート状で淡紅色の直径5センチの花を1個つけます。果実はつけず根で増えます。朝顔に対して昼に咲くことから付けられた名前です。
- 撮影:2009年7月28日
ホソアオゲイトウ(ヒユ科)
南米原産の帰化植物です。アオゲイトウに良く似ていますが、それよりは大型で軟毛があります。葉は長さ5から12センチほどで、上面にはほとんど毛がなく、下面には軟毛があります。この仲間は区別が難しいです。
- 撮影:2009年7月28日
メマツヨイグサ(アカバナ科)
道端などに生える越年草で、荒れた畑などにも見られます。北米原産の帰化植物で明治後期に初めて侵入したといわれています。茎には上向きの毛が生えていて、葉には鋸歯があり、根生葉には赤い斑があります。夏から秋にかけて夜、直径2から5センチの黄色い4弁花を開きます。花はしぼんだ後も色が変わりません。
- 撮影:2009年7月28日
ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
林の中や林縁に生えるつる性の多年草です。地中に円柱形の多肉根ができ、食用になります。葉は対生し長楕円形で先が尖り、葉腋に白い小さな花を穂状花序につけます。雌雄異株です。
- 別名:ジネンジョウ
- 撮影:2009年7月28日
エノコログサ(イネ科)
どこにでも生えている1年草です。茎は60から80センチほどで、先端に長さ4から8センチの円柱状の花穂をつけます。エノコログサは「いぬころ草」の意味で、穂の形が犬のしっぽに似ていることに由来します。猫の目の前で振ると猫がじゃれてくるのでネコジャラシとも呼ばれます。
- 撮影:2009年7月29日
ヤブミョウガ(ツユクサ科)
林内などの日陰に群生する多年草です。茎は直立し90センチほどで、中ほどに互生の葉を6から7枚輪状につけます。茎の先端に円錐状に白く小さな花を咲かせます。果実は光沢のある青藍色に熟します。
- 撮影:209年8月23日
ナンバンギセル(ハマウツボ科)
ススキやミョウガに寄生する1年生の植物です。全体に無毛で地上部では葉は見られず20センチほどの花茎を伸ばして先に淡紫色花を一つ横向きにつけます。萼の先はとがり花冠は筒状で裂片は切れ込んでいません。花は7月の終わりごろから百合が丘で沢山見られます。
- 別名:オモイグサ
- 撮影:2006年8月31日
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