春の野草2
- [更新日:2022年10月28日]
- ID:86
カントウタンポポ(キク科)
野原や道端に生えている多年草です。カントウタンポポは在来の種で自然度の保たれている所に多く見られます。ニ宮ではセイヨウタンポポやアカミタンポポ、シロバナタンポポも観察できます。葉はロゼット状で茎や葉を切ると白い乳液がでてきます。花は花茎の先に頭花を一個つけます。
- 撮影:2006年4月14日
ホタルカズラ(ムラサキ科)
明るく乾燥した林縁などに生えている多年草です。茎は細く15から20センチに直立し、開花のあと根元から横に這う長い枝を出し、その先から根を出して新しい株をつくります。葉は狭長楕円形で両面に荒い毛があり、茎の上部の葉腋に青紫色のあざやかな花をつけます。
- 撮影:2009年4月14日
カナビキソウ(ビャクダン科)
日当たりの良い芝地などに生えている半寄生の多年草です。茎は細く根元から数本立って10から25センチほどになります。葉は線形で互生です。花のように見える萼は筒状で先が4から5裂し、長さ2から4ミリと小さく、花弁はありません。二宮には少なく、気をつけていないと見過ごしてしまいます。
- 撮影:2009年4月17日
ケキツネノボタン(キンポウゲ科)
やや湿り気のある道端や田の畦などに生えている越年草で、有毒植物です。茎や葉柄には毛が多く、高さ30から50センチになります。黄色の5弁花は直径1センチほどで、キツネノボタンに似ていますが、毛があることで区別できます。
- 撮影:2009年4月17日
スイバ(タデ科)
田畑の畦や道端に生えている雌雄異株の多年草で、茎の高さは30から100センチです。茎の先端に花穂をだしてレンガ色の小さな花をびっしりつけます。名前はすっぱい葉の意味から付けられました。
- 別名:スカンボ
- 撮影:2009年4月17日
スズメノエンドウ(マメ科)
畑や道端、空き地に生えている越年草です。茎はやや斜めに立ち、長さ30から50センチで、4つの稜があります。巻きひげのある葉は互生です。葉腋から細長い柄をだし、白紫色の小さい蝶形の花をつけます。扁平なさやには細かい毛があり、種子が2個入っています。
- 撮影:2009年4月17日
ナガミヒナゲシ(ケシ科)
ヨーロツパ原産の1年草です。荒地や空き地に生えています。花茎は40から60センチで下半分に開出毛があり上部には伏毛があります。葉は両面に毛が多く、1から2回羽状に深裂しています。繁殖力が旺盛で増えています。
撮影:2006年4月29日
アメリカフウロ(フウロソウ科)
畑地や荒地に生えている1年草です。北アメリカ原産で昭和初期に帰化したと言われています。茎は斜めに立ち、高さ10から40センチです。葉は手のひらのように5から7つに深く裂け、裂片の先はさらに2から3に切れ込み、表面に細かい毛が生えています。長い枝先に淡紅色の花を2から6個つけます。
- 撮影:2008年5月6日
オオニワゼキショウ(アヤメ科)
北アメリカ原産で空き地などに生えている1年草です。茎は細く扁平で高さ50センチほどになります。5から6月に直径1センチほどの淡青色の6弁花を数個つけます。ニワゼキショウより小さい花です。果実は5ミリほどの球形です。
- 撮影:2008年5月6日
オニタビラコ(キク科)
道林縁、畑、道端などいたるところに生えている越年草です。茎は長さ30から100センチで直立し、根生葉はロゼット状です。葉は羽状に深く切れ込み、茎、葉ともに褐紫色で毛があります。花は葉腋から茎をだし上部で枝分かれし、黄色く小さい頭状花を多数つけます。
- 撮影:2008年5月6日
ギンラン(ラン科)
雑木林下に生える高さ15から20センチの多年草です。茎は直立して上部に2から3枚の葉と3から4個の白い小さな花をつけます。花は平開しません。黄色のキンランに対し、白色なのでギンランの名前がつけられました。
- 撮影:2008年5月6日
コバノタツナミソウ(シソ科)
波の寄せてくる波頭を花が片側に向って咲くさまに見立てた名前です。吾妻山や一色の雑木林の土手や道端に生えています。草丈は5から20センチ、葉は1センチ程で鋸歯の数は多くありません。葉と茎にビロード状の短毛が生えているところからビロードタツナミとも呼ばれます。
- 別名:ビロードタツナミ
- 撮影:2006年5月6日
ニガナ(キク科)
明るい土手や道端に生えている多年草です。茎は高さ30センチほどになり、細長い根生葉は切れ込んでいます。葉には柄がなく互生で、茎葉は短く茎を抱いています。茎の先端で枝分かれして集散花序に1.5センチくらいの黄色い頭花をつけます。
- 撮影:2008年5月6日
ヒメハギ(ヒメハギ科)
日当たりの良い乾いた土手などに生えている多年草です。茎は堅く束生し、花のあとにのびて20から30センチになります。葉は短い柄があり、やや楕円形で長さ1から3センチ、互生です。紫色で蝶形の小さな花がハギの花に似ていることからこの名前が付けられました。
- 撮影:2008年5月6日
イモカタバミ(カタバミ科)
南アメリカ原産の多年草です。ムラサキカタバミに似ていますが、花の色がやや濃く花弁に濃紅色の筋が入ります。花の中心部が濃紅色で葯が黄色なので見分けられます。イモのような塊茎で増えます。
- 別名:フシネカタバミ
- 撮影:2004年5月18日
オニノヤガラ(ラン科)
落葉樹林下などで見かける腐生ランで、ナラタケと共生しています。塊茎から茎は直立し1メートルほどになります。ほとんど葉緑素を持たないため全体が黄褐色をしています。5から6月に壷状の花を穂状に20から50個つけます。
- 撮影:2009年5月18日
シロノジシャ(オミナエシ科)
北アメリカ原産の帰化植物です。茎は二股状に分かれ、高さ40センチ程となります。初夏、茎の先に1.5ミリほどの白い5裂した筒型の花を20個近くまとめてつけます。
- 撮影:2009年5月18日
ナガエアオイ(アオイ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物で越年草です。全体に毛が生えていて、高さ50センチほどになります。葉は円心形で5から7の掌状に中裂して裂片にも鋸歯があります。花は春から夏にかけて葉腋に直径8ミリほどの白から淡紅色の5弁花をつけます。果実は直径7ミリほどで10個ほどにわかれ、熟すと表面が蜂の巣状になります。
- 撮影:2009年5月18日
ハマヒルガオ(ヒルガオ科)
海岸植物の代表的な一つでつる性の多年草です。二宮では以前よりも少なくなっている植物の一つです。葉は互生し長さ2から4センチ、幅3から5センチの円腎形、基部は心形で厚く光沢があります。葉腋から長い花茎の先に淡紅色に漏斗形の花をつけます。
- 撮影:2003年5月20日
シロツメクサ(マメ科)
ヨーロッパ、北アメリカ原産の多年草です。江戸時代にオランダからガラス器を送る時にすきまを詰めたといわれ、つめくさの名前が付けられました。葉は3小葉でときに4小葉を見つけると幸せのクローバーとして押し花にしたりもします。花は1センチほどの白い花が球形に集まっています。花は受粉をすると外から下にむきます。
- 撮影:2006年5月23日
ニワゼキショウ(アヤメ科)
北アメリカ原産の多年草です。日当たりの良い空き地、道端などに生えています。葉がセキショウに似ています。明治中期に渡来したと言われています。花は約1.5センチの一日花です。二宮では草丈が高く花の小さいオオニワゼキショウも見られます。
- 撮影:2006年5月23日
ノアザミ(キク科)
道端や畑、土手などに普通に見られる多年草です。春から初夏に咲くアザミはノアザミだけです。根生葉は花期にも残り、茎の葉の基部は茎を抱き棘があります。頭花は枝先に上向きにつき直径4から5センチの紅紫色です。以前、一色で一株の白花を観察したことがあります。総苞片は反り返らず、粘液で粘っています。
- 撮影:2006年5月23日
フタリシズカ(センリョウ科)
林下に生える草丈50センチ前後の多年草です。葉は茎の上部に2組対生につけます。葉にはヒトリシズカのように光沢はありません。花は茎頂に2から5本で白くぶつぶつしています。ルーペで見ると面白い形です。二宮にもヒトリシズカが自生していますが、今はなかなか見られません。
- 撮影:2006年5月24日
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