夏の樹木
- [更新日:2022年10月28日]
- ID:72
テイカカズラ(キョウチクトウ科)
常緑つる性木本。
林内、林縁にみられる。茎から付着根をだして木などに這い登る。葉は対生で長さ3から7センチの楕円形、ふちは全縁で皮質、光沢がある。枝先や葉腋から集散花序に直径3センチほどの白く、芳香がある花をつける。花冠は筒状で裂片はスクリュー状に開く。果実は長さ15から25センチの線形の袋果、熟すと縦に裂けて種子を飛ばす。種子は線形で先に3センチほどの白い冠毛がある。
- 別名:マサキノカズラ
- 撮影:2007年6月4日
ケンポナシ(クロウメモドキ科)
樹高は20メートルほどの落葉高木。
樹皮は淡黒灰色で浅く縦に裂ける。葉はほとんど2枚互生で長さ7から15センチほどの広卵形で葉質はうすい。6から7月に枝先に集散花序を出し淡緑色の直径約7ミリの花を多数つける。花弁、雄しべ、萼片それぞれ5個。果実は直径約7ミリの球形で黒紫色に熟す。果実のついている果柄は太く甘味があり食べられる。果柄を果実酒にも利用する。
- 撮影:2008年6月19日
オニシバリ(ジンチョウゲ科)
落葉小低木。雌雄異株。
高さは約1メートルになる。葉が夏に落葉することからナツボウズの名前がある。葉は枝先に集まって互生し長さ5から10センチの倒披針形。秋から冬に葉が出る。3から4月に葉腋に小さい花をつける。筒形の蕚は黄緑色で先は4裂する。果実は約8ミリの長楕円形で赤く熟す。
- 別名:ナツボウズ
- 撮影:2008年6月19日
エビヅル(ブドウ科)
落葉つる性木本。雌雄異種。
林内、林縁に生え、巻きひげで木などに絡みつく。葉は長さ5から15センチで3から5浅裂しふちには浅い鋸歯がある。裏面に赤褐色の綿毛がある。花は6から8月に葉と対生に円錐花序を出して淡黄緑色の小さな花をつける。果実は直径約5ミリで球形、黒く熟し食べられる。
- 撮影:2008年6月19日
コマツナギ(マメ科)
林縁などに生えている落葉小低木。
茎はやや斜上して50から90センチになる。葉は奇数羽状複葉で小葉は4から5対、長さ8から15センチほどの長楕円形。7から8月に葉腋から総状花序を出し淡紅色の蝶形花が下から咲く。豆果は円柱形で3センチほどである。
- 撮影:2007年6月28日
ナワシロイチゴ(バラ科)
日当たりの良い所に生えている落葉低木。枝はつる状に這う。茎や枝には軟毛が密生し下向きの刺がある。葉は奇数羽状複葉。頂小葉は長さ4から5センチの菱形状傾卵形で葉先は丸く、縁は欠刻状の重鋸歯がある。花は5から6月に枝先や葉腋に紅紫色で上向きにつく。集合果は赤く熟す。
- 別名:サツキイチゴ
- 撮影:2009年7月1日
ヒメコウゾ(クワ科)
荒地や林縁に生えている高さ2から5センチの落葉低木。枝はつる状になる。葉の表面と裏面の脈上に短毛がある。花は雌雄同株で4から5月頃新枝の基部の葉腋に雄花がつき上部に雌花がつく。集合果は直径1から1.5センチの球形で6から7月頃、橙赤色に熟す。
- 別名:コウゾ
- 撮影:2009年7月1日
ネムノキ(マメ科)
林内や川岸に生え、高さ10メートル近くになる落葉高木。
樹皮は灰褐色で褐色の皮目がある。葉は互生し長さ20から30センチの偶数2回羽状複葉で羽片は7から12対、小葉は18から29対、長さ5から15ミリ、幅2.5から4ミリの皮質でふちは全縁。夜は小葉を閉じて眠る。6から7月、枝先に10から20個の花が集まり頭状花序を総状につける。花糸は淡紅色で長さ3から4センチ、雄しべは多数、雌しべは白色で雄しべより長い。豆果は長さ10センチ以上あり広線形で10から15個の種子が入っている。褐色の種子は長さ1から15センチの楕円形。
- 撮影:2008年7月10日
お問い合わせ
二宮町教育委員会教育部生涯学習課生涯学習班
住所: 〒259-0123
神奈川県中郡二宮町二宮1240-10
電話: 0463-72-6912
ファクス: 0463-72-6914