ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種
- [更新日:2024年8月27日]
- ID:1748
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新着情報
- 令和6年度で定期接種期間が終了となる平成20年度生まれ(高校1年生相当)の方に定期接種の案内を郵送しました。(令和6年7月3日)
- キャッチアップ接種の対象者の方へ案内を郵送しました。(令和6年7月3日)
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種のこれまでの経緯
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種は、平成25年4月より定期の予防接種となりましたが、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛み等が接種後に特異的に見られたことから、国は平成25年6月から積極的な接種勧奨を一時差し控えていました。
その後、国の厚生科学審議会において、ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和4年4月から法律の規定により接種勧奨を再開することになりました。
また、令和3年12月の厚生労働省の通知により、上述の積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月から令和7年3月までの3年間に限り、従来の定期接種の対象年齢を超えての接種(以下「キャッチアップ接種」という。)が決まりました。
令和5年4月から、9価HPV(シルガード9)も定期接種及びキャッチアップ接種の対象として、公費助成(無料)で受けられるようになりました。
対象者の方は公費助成(無料)で受けていただけますが、下記の厚生労働省のリーフレットをお読みいただき、ワクチンの有効性、副反応について十分に理解を深めたうえで接種を受けていただきますようお願いします。
厚生労働省 リーフレット
ワクチンの接種
ヒトパピローマウイルス感染症予防ワクチン(HPVワクチン)とは
子宮の入り口にできるがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因とされており、ワクチンによる予防が有効とされています。
HPVワクチンの種類と効果
ワクチンには2価、4価、9価の3種類のワクチンがあります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
- 2価HPVワクチン(サーバリックス)
子宮頸がんを引き起こす原因の約60%を占めるヒトパピローマウイルスのうち、16型と18型の感染を防ぎます。
- 4価HPVワクチン(ガーダシル)
16型と18型の感染を防ぎます。また、尖圭コンジローマなどの発症に関係しているヒトパピローマウイルスのうち6型と11型を防ぎます。
- 9価HPVワクチン(シルガード9)
16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
定期接種対象者
対象年齢
小学6年生から高校1年生相当の女子
標準的な接種期間
中学1年生に該当する1年間
(注釈)平成19年度生まれの方は、通常の接種対象年齢(高校1年生相当)を超えても、令和7年3月31日まで、キャッチアップ接種対象者として接種可能
接種回数
2回または3回
(注釈)接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
- 2価HPVワクチン(サーバリックス) 3回
標準的な接種間隔:1か月あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
標準的な接種間隔をとることができない場合:1か月あけて2回、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて1回
- 4価HPVワクチン(ガーダシル) 3回
標準的な接種間隔:2か月あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
標準的な接種間隔をとることができない場合:1か月あけて2回、2回目から3か月以上あけて1回
- 9価HPVワクチン(シルガード9) 1回目の接種を開始する年齢により回数が異なります
1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合 2回
標準的な接種間隔:6か月あけて2回
標準的な接種間隔をとることができない場合:5か月あけて2回
(注釈)5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
1回目の接種を15歳になってから受ける場合 3回
標準的な接種間隔:2か月あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
標準的な接種間隔をとることができない場合:1か月あけて2回、2回目から3か月以上あけて1回
(注釈)4価HPVワクチン(ガーダシル)と同様の接種間隔です。
キャッチアップ接種対象者
対象年齢
平成9年度~平成19年度生まれ(誕生日が平成9(1997)年4月2日~平成20(2008)年4月1日)の女性で、過去に3回のワクチン接種を完了していない方
対象期間
令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月までの3年間
接種回数
3回
一般的な接種スケジュール
(注釈)接種が完了するまで半年程度必要です。接種期間内に終わるよう計画的に接種しましょう。
2価・4価HPVワクチンと9価HPVワクチンとの交互接種について
原則、同じ種類のワクチンで規定の回数を接種してください。
ただし、2価または4価HPVワクチンで規定の回数の一部を完了し、9価HPVワクチンで残りの回数の接種を行う交互接種についても、実施して差し支えないとされています。現時点において、交互接種における免疫原性や安全性に関する懸念は報告されていません。 交互接種を行う際は、接種する医療機関から十分な説明を受けたうえで接種してください。
なお、2価または4価HPVワクチンで接種を開始し、定期接種として9価HPVワクチンで接種を完了する場合は、9価HPVワクチンの接種方法に合わせ、1回目と2回目の間隔 を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
予防接種を受けるにあたって
- 医療機関に電話で予約をしてください。
- 予防接種を受ける際には、必ず母子手帳を持参のうえ、予診票をご提出ください。
(注釈)予診票は、各医療機関にてお配りしております。
- 13歳未満の方は必ず保護者の同伴が必要です。
- 13歳以上16歳未満の方は予診票同意欄に保護者の自署があれば保護者の同伴がなくても接種可能、また、16歳以上の方は保護者の同伴は不要とされていますが、まれに、予防接種後に予防接種に対する恐怖心や強い痛みから気を失うことも見られるため、未成年の方は保護者の同伴をお勧めします。
- お子さんの予防接種に際しては、接種後30分は立ち上がらないようにする、転倒防止のため歩行の際は保護者に体を預けられるようにする等の対策をとるようお願いします。
予防接種を受ける際の注意事項
- 健康状態をよく見て、体調の良い日に受診しましょう。
- 慢性疾患(ぜんそく、心臓病、腎炎など)をお持ちの場合は、事前にかかりつけ医の許可をもらってください。
- 接種を受ける前に医師の説明を聞き、効果や副反応等を理解したうえで受けるかどうかをご判断ください。
実施医療機関
医療機関名 | 住所 | 電話番号 | 接種対象者について |
浅野クリニック | 百合が丘3-5-2 | 72-0720 | 定期接種及びキャッチアップ接種対象者 |
たけすえ小児科 | 二宮904 | 71-9735 | 定期接種及びキャッチアップ接種対象者 |
さくらさく診療所 | 二宮1421-2 | 74-6724 | キャッチアップ接種対象者のみ |
(注釈)やむを得ない理由により町外に滞在し、二宮町以外の医療機関での接種を希望する場合、事前手続きが必要となります。詳しくは担当課までご連絡ください。
HPVワクチンの任意接種費用の払い戻し(償還払い)
定期接種の対象年齢を過ぎてHPVワクチンを任意接種(自費接種)された方に対し、当該予防接種費用の払い戻し(償還払い)を実施します。
対象者
以下のすべてに該当する方
- 平成9(1997)年4月2日~平成17(2005)年4月1日生まれの女性
- 令和4年4月1日時点で二宮町に住民登録がある方
- 定期接種の対象年齢(小学校6年生~高校1年生相当の女子)内に、3回の定期接種を完了していない方
- 定期接種の対象年齢を過ぎて、子宮頸がん予防ワクチンの接種(2価、4価HPVワクチン)を令和4年3月31日までに自費で受けた方
- 令和4年4月1日以降、償還払いを受けようとする接種回数分について、キャッチアップ接種によるHPVワクチンを受けていない方
(注釈)令和4年4月1日時点で住民登録がない方は、二宮町ではなく令和4年4月1日時点で住民登録のあった市区町村が償還払いの申請先になります。
(注釈)9価HPVワクチンは償還払いの対象外です。
償還金
接種者が負担した接種料金の実費
(注釈)予防接種以外の費用(交通費や文書料等)は償還払いの対象外です。
(注釈)支払いを証明できる書類(領収書等)がない場合は、町で定める任意接種日時点の基準単価を償還払いします。
申請期間
令和4(2022)年9月~令和7(2025)年3月まで
申請方法
申請書類一式を二宮町保健センター(窓口または郵送)へ提出
〒259-0123 二宮町二宮1410 保健センター子育て健康課宛
審査のうえ、後日、決定通知書をお送りします。
お支払いは決定通知書の日付から約1か月後に口座へのお振り込みとなります。
申請書類
- 接種費用の支払いを証明できる書類(領収書等)
- 被接種者(申請者と被接種者が異なる場合は双方)の申請時の身分証明書(住民票、運転免許証、健康保険証両面等)の写し
- 振込希望先金融機関の通帳またはキャッシュカードの写し
- 接種記録が確認できる母子健康手帳、予防接種済証または接種済みの記載がある予診票等の写し
申請書類
接種履歴を証明する書類をお持ちでない場合は、下記書類を接種した医療機関に記入してもらってください。
予防接種ワクチンの説明書(添付文書)等が検索できます。
下記リンク(独立行政法人医薬品医療機器総合機構のウェブサイト)よりワクチンの添付文書、インタビューフォーム、審査報告書等が閲覧できます。
(注釈)検索するときはワクチン販売名の「サーバリックス」、「ガーダシル」、「シルガード」と入力してください。
子宮頸がん検診を受けましょう
子宮頸がんを予防するには、ワクチンの接種が有効ですが、子宮頸がん検診によって早期発見し、早期に治療することで多くのがんを防ぐことができます。
ワクチン接種後も20歳を過ぎたら2年に1回、子宮頚がん検診を受けてください。
町では例年6月から2月末まで子宮頸がん検診(集団・個別)を実施しています。詳しくは下記をご覧ください。
ワクチン接種後の症状に係る相談窓口
ワクチン接種後の痛みの診療
接種後に具合が悪くなったときは、すぐに接種を受けた医師、または、かかりつけの医師の診察を受けてください。
国では、予防接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関を設置しています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師、または、かかりつけの医師にご相談ください。
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省ホームページ)(別ウインドウで開く)
【神奈川県協力医療機関】
- 聖マリアンナ医科大学病院 産婦人科 電話番号:044-977-8111(代表)
- 昭和大学横浜市北部病院 産婦人科 電話番号:045-949-7143(紹介予約直通)
- 昭和大学藤が丘病院 産婦人科 電話番号:045-971-1151
- 横浜市立大学附属病院 産婦人科 電話番号:045-787-8995
- 北里大学病院 麻酔科ペインクリニック・緩和ケア外来 電話番号:042-778-8111(代表)
- 東海大学医学部付属病院 麻酔科ペインクリニック外来 電話番号:0463-93-1121(代表)
国の相談窓口
厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口
電話番号:0120-331-453 (注釈)令和5年4月1日から電話番号が変わりました。
受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省ホームページ)(別ウインドウで開く)
神奈川県の相談窓口
医療費請求などの一般的なご相談は健康医療局医療危機対策本部室ワクチン接種グループ
電話番号:045-285-0717(直通)
学校生活や学習についてのご相談は教育局高校教育課
電話番号:045-210-8260(直通)
子宮けいがん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後に生じた症状に関する相談窓口について(神奈川県ホームページ)(別ウインドウで開く)
町の相談窓口
副反応により健康被害が生じた疑いがある場合、その他、ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種に関して疑問、困ったことがあるときは、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
二宮町 健康福祉部 子育て・健康課 健康づくり班
電話番号:0463-71-7100
受付時間:平日8時30分~17時15分(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による被害救済制度について
任意接種(平成25年3月31日まで)でワクチンを接種した後に症状が生じた方については、PMDAによる被害救済を申請していただくことになります。
PMDAによる被害救済制度の概要は、医薬品副作用被害救済制度をご確認ください。
二宮町子宮頸がん予防ワクチン接種後の健康状態に関する調査の集計結果について
二宮町の公費負担により、平成23年1月からワクチンを1回でも接種した方を対象に、接種後の健康状態の把握や相談できる窓口の紹介を行うため、記入式で調査を実施しました。提出いただいた調査票の集計結果は次のとおりです。
- 調査期間 平成29年2月2日~2月15日まで
- 調査票の送付数 681通
- 調査票の到達数 674通
- 調査票の回収数 444通(平成29年3月16日終了)
- 調査票の回収 65.9%
関連情報(リンク)
お問い合わせ
二宮町健康福祉部子育て・健康課健康づくり班
住所: 〒259-0123
神奈川県中郡二宮町二宮1410
電話: 0463-71-7100
ファクス: 0463-72-6086