ご家庭でできるイノシシ防除対策
- [更新日:2023年2月25日]
- ID:1404

町では、近年の農作物被害の拡大に伴い人身被害の発生が危惧されるようになったイノシシへの対策について、町における総合的なイノシシ対策の方針を定めました。
方針の実践にあたっては、行政、農業者、地域住民が共通認識のもと、それぞれの役割を発揮し、相互に連携していく必要があります。
具体的な防除対策を知る前に、まずは共通の敵である「イノシシ」がどのような動物なのかご紹介いたします。


イノシシ被害を防ぐための3つの柱(基本方針)


基本対策1 集落環境整備
- イノシシは藪や草むらを住処にします。藪や草むらをそのままにしておくと、次第に警戒心が薄れ、大胆に人前にも出没するようになります。
- 定期的な刈払いを行うことで、市街地に近づき難い環境を整備しましょう。家庭菜園などの放任果樹(取り残し)や廃棄果樹(ごみ)もそのままにしておくとイノシシを呼び寄せる餌となりますので、適切に処分しましょう。

ワンポイント
- 定期的な管理が難しく何度も刈払いを行えない場合、秋口以降に刈払いすると冬から春にかけ青草が茂りイノシシの住処となるため、冬場は枯草で地表が覆われるよう9月上旬を目途に最後の草刈りをしましょう。

基本対策2 防護対策
- イノシシは高い身体能力と学習能力を用いて、防護対策を突破し、被害をもたらす困らせ者です。
- 音や光による刺激などにより五感に作用させるような「心理策」は、いずれ慣れてしまうと言われています。強固な防護柵などの「物理策」により、侵入を防止するなどして被害を防ぎましょう。

ワンポイント
- イノシシは穴掘りが得意なので、防護柵の付け根は掘り返されることのないようシートを敷くか、柵を土中にまで埋め、簡単に掘り返されないよう工夫しましょう。また、ワイヤーメッシュ構造の柵は中が見通せるため、魅力的なものがあるとイノシシが執着しますので、見通しがきかないよう木の板を貼ると効果的です。

基本対策3 捕獲
- イノシシを始めとする多くの野生鳥獣は、「鳥獣捕獲管理法」により保護されており、捕獲するには一定の条件と捕獲許可の手続きが必要となります。
- 集落環境整備や防護対策を講じても被害が収まらず、被害を減らすためにやむなく捕獲したという場合には町にご相談ください。

ワンポイント
- 野生鳥獣の捕獲には、鳥獣捕獲許可申請の手続きが必要となるだけでなく、毎日の罠の管理やエサ代など、相応の負担が発生します。周囲で協力者を集めて負担を分散するなど、持続可能な体制をつくることをお勧めします。

自らイノシシ対策に乗り出した地区も

- 松根地区では、住宅地付近でのイノシシの目撃情報が多く寄せられていたことから、地域住民の皆さんが自ら捕獲に乗り出しました。
- 令和元年度に捕獲許可申請に必要な各種の調整(地権者同意など)を終え、令和2年4月下旬に罠を設置し、日々管理が続けられています。(令和3年9月下旬に設置は、終了しています。)
- 被害でお困りの方は、生活環境課までご相談ください。捕獲罠(大型檻※)の貸出と捕獲されたイノシシの処分を町が支援します。
※捕獲罠(大型檻)の貸出には、捕獲許可申請が必要です。また、罠の数に限りがありますので、すぐに貸し出せない場合があります。

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お問い合わせ
二宮町町民部生活環境課生活環境班
住所: 〒259-0196
神奈川県中郡二宮町二宮961
電話: 0463-71-5879
ファクス: 0463-73-0134